revolve vol.48

2015年02月13日 19:30

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日時; 2015年2月13日(金) 19:30~
会場; 医療法人 くろだ整形クリニック
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【 終了 】 peach workshop 『 THE BRAIN 4 』 のご案内

2015年02月01日 09:00

この度、畿央大学(奈良県)の 森岡 周 氏 に「 痛みの脳科学 」というテーマで、ご教授頂くこととなりました。
臨床上、痛みは身体の様々な機能、能力、また脳へ大きな影響をを及ぼし、社会参加への制約になることもあります。
運動器疼痛であっても慢性化すると、末梢の原因よりも脳の機能不全の様相が強くなります。
痛みとは、どういったものなのか、脳にどのように関与しているのか、またどのように捉えればよいのか、どのように臨床介入していけばよいのか、といった理解を深める機会になればと思います。
是非、この機会に、痛みについて学びましょう。
つきましては、分野に問わず、皆様方のご参加をお待ちしております。


講師コメント

『 例えば、何らかの受傷によって、あるいは整形外科的な固定手法によって、患肢の不使用が長引くと、感覚入力や運動出力が減少し、それに伴い対応する脳内の体部位再現領域が狭小化します。実は、この狭小化の程度と疼痛の強さには相関関係がみられることがいくつかの臨床研究でわかっています。このように疼痛と脳の機能不全の間には多くのエビデンスが認められ、そのエビデンスに基づいた新たな戦略としてのニューロリハビリテーションが積極的に開発されるようになってきました。
 運動器疼痛であってもそれが慢性化すると末梢の原因よりも、脳の機能不全の様相が強くなることはまぎれもない事実です。これが痛みの認知的あるいは情動的側面です。例えば頭頂葉が機能不全をきたすと、知覚機能や身体イメージに障害が起こり、そして罹患期間が長くなると脳損傷後にみられる身体失認に類似したneglect-like syndromeを引き起こすことがあります。このような神経科学的エビデンスから、疼痛に対する認知的なアプローチが開発され、今日では数多くの臨床的な成果が蓄積されています。
 一方、脳の中でも、島皮質、前帯状回、内側前頭前野の過活動は疼痛の情動的側面に関与します。こうした情動に関与する脳領域は、疼痛の主観的強度と強い相関を示すことが明確になっています。さらには、こうした領域が過活動を起こすと、それを制御する背外側前頭前野の機能不全につながり、それに伴いうつ等の精神心理症状を引き起こし、それにより慢性化が長引くといった悪循環が指摘されています。これに決定的に関与しているのがドーパミン作動系です。鎮痛に関わる物質であるオピオイドの働きは、ドーパミン活性化に基づくという神経科学的エビデンスがあります。したがって、疼痛に対するリハビリテーションは、積極的に対象者の報酬学習を引き起こす課題でなければなりません。
 このように疼痛の認知的あるいは情動的側面は、慢性的な脳の機能不全として捉えることができます。したがって、これら脳機能を再組織化させて行く臨床介入が必要であることは言うまでもありません。
 本講演では、疼痛および鎮痛の神経メカニズムを詳しく解説し、世界的に広まりつつある神経科学的エビデンスや臨床エビデンスに基づいた疼痛に対するニューロリハビリテーションについて紹介します。さらに、最後には実際にリハビリテーション介入を行った慢性痛を呈した一症例を提示しながら、多面的な評価の重要性やクリニカルリーズニングの実際について示したいと思います。 』



【 テーマ 】
講義
『 ニューロリハビリテーション 臨床編 : 痛みの神経機構とニューロリハビリテーション 』





【 日程 】
2015年
2月1日(日) 講義 9:00~15:00 (受付8:30)




【 講師 】
森岡 周 

畿央大学大学院健康科学研究科主任教授 
畿央大学健康科学部理学療法学科教授 
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長
理学療法士
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